2020年の型落ち除湿機、それとも最新機種?進化したのは「省エネ」だった
Amazonで安く売っている数年前の除湿機と、値段の高い最新機種。除湿する力そのものは旧と新で大きく変わらない。ここ数年で進んだのは電気代のほうで、消費電力が約1/3になった例もある。だから「どっちが上か」ではなく「どう使うか」で答えが変わる。除湿の3方式の違いも踏まえて、自分の使い方で選ぶための見取り図を描く。

莉緒
匿名希望さんからのお便り、内容はこれ。「Amazonで2020くらいの古いモデルの除湿機が安く売ってるけど、値段が高くても最新機種を買ったほうがいいのか。最新機種は値段に見合った性能をしているのか、それともさほど変わらないから古いモデルで十分なのか」。これ、型落ちと最新で迷う人多いやつじゃん。ちゃんと考えたことなかったから、ちょっと気になる。

葉月
匿名希望さん、こういうところで迷うんだよね。あたしも除湿機の型落ちと最新の差、聞かれるまで気にしたことなかったな。まず気になるのは、除湿する力そのものって実は旧モデルと新モデルでそんなに変わらないんじゃないかってこと。進化してるのはたぶん別のところなんだよね。

莉緒
それ、電気代だよ。パナソニックの例だけど、新しいF-YEX120Bは除湿量12.5L/日の条件で225W、旧型のF-YHVX120は同じ条件で715W。除湿する力は同じくらいなのに、電気代の面だけこんなに差が出てる。

葉月
その225と715の差はこの2機種だけの実例で、型落ちと最新なら必ずこう差が出るってわけじゃないんだよね。電気代を分けてるのはむしろ方式の違いのほうが大きい気がする。空気を冷やして水を取るコンプレッサー式は電気代が安いけど、ヒーターで温めて取るデシカント式は8時間で70〜170円くらいかかりやすいから、2020年頃のモデルがどっちの方式かで話が変わってくるよ。

莉緒
方式が何かは分からないから、そこは決め打ちできないよね。でももう一つ見落とせないのが寿命。除湿機の寿命って5〜8年が目安で、2020年頃のモデルってことはもう5〜6年くらい使ってる計算になるよ。安く買えても、そこから先そんなに長くは持たないかもしれない。

葉月
寿命の話に効いてくるのは頻度だよね。毎日長時間回す人は電気代の差が積み重なって、最新機の価格差を回収しやすくなる。逆にたまにしか使わない人は電気代の差自体が小さいから、型落ちの安さがそのまま得になりやすいよ。

莉緒
それなら買うタイミングも大事だよね。狙うなら梅雨前、その時期に一つ前のモデルが値下がりするから。あと方式でいうとハイブリッド式は室温に応じて自動で冷却と加熱を切り替えて一年中使えるけど、本体が大きくて価格も高いから、型落ちで安く済ませたい相談なら実質コンプレッサー式かデシカント式のどっちかで考えることになるよ。

葉月
梅雨前の話は乗るけど、そこで実際にいくら差が出るかも考えたいんだよね。デシカント式なら1日8時間で70〜170円くらいだから、月にすると2100〜5100円くらいになる計算になる。最新機との値段差がそれより小さいなら最新に払う意味が出てくるし、値段差が大きいなら型落ちのまま使うほうが得だと思う。

莉緒
月2100〜5100円ってその通りだけど、これデシカント式の場合だからね。コンプレッサー式ならもっと電気代安く済むから、そもそも埋めなきゃいけない差自体が小さくなる。だから同じ「型落ちと最新の価格差」でも、店で見た機種がどっちの方式かで損得の線引きが変わってくるんだよ。

葉月
だとすると結局、買う前に仕様欄で方式とワット数を見るのが一番早いんだよね。コンプレッサー式は冷やして水を取るぶん電気代は安いけど20℃以下だと除湿力が落ちて、デシカント式は温めて取るから冬でも落ちない代わりに電気代がかさむ。そこが分かれば、型落ちとの価格差と電気代差を自分の使い方で天秤にかけられるでしょ。

莉緒
それで十分だよ。除湿する力自体はもう旧も新も大差ないんだから、あとは方式とワット数と自分の使い方の頻度、その3つだけで選べる話になってる。毎日長時間回すなら電気代の差が効いて最新機の価格差を回収しやすいし、たまにしか使わないなら型落ちの安さがそのまま得になる。梅雨前の値下げも合わせて狙えば、型落ちでも十分「狙い目」って言われる理由がちゃんとある。

葉月
ただ、寿命のことも一緒に考えたいんだよね。2020年頃のモデルってもう5〜6年使ってる計算で、寿命の目安が5〜8年なら、残り1〜2年で買い替えが来るかもしれない。そこまで含めて考えると、型落ちの安さと電気代の差だけで『狙い目』って決めるのはまだ早い気がする。

莉緒
残り1〜2年しか保証がないってことは、型落ちで浮いた差額を電気代とか価格差で回収し切る前に、本体そのものが寿命で終わる可能性があるってことだよ。だから型落ちが得かどうかは、安さだけじゃなくて『あと数年で壊れてもいいか』まで含めて選ぶ話になるよね。

葉月
それ、実は計算できるんだよね。型落ちと最新の値段差を、毎月の電気代差で割れば何ヶ月で追いつくかが出る。その年数が寿命の残り1〜2年より短いなら型落ちで得だし、長いなら最新に払ったほうが安全ってことになるよ。方式・使う頻度・残り寿命、この3つを掛け合わせて出す話だったんだね。

莉緒
式にするとそうなるね。値段差÷月々の電気代差で回収期間が出て、それが寿命の残り1〜2年より短ければ型落ちが得、長ければ最新のほうが安全。数字は人それぞれだから答えも一つには決まらないけど、方式とワット数と使う頻度、この3つを見れば自分の場合の計算はできるってことだよ。

葉月
結局これ、型落ちと最新のどっちが優秀かって話じゃなかったんだよね。除湿する力はもう大差ないんだから、方式・ワット数・使う頻度・残り寿命、この4つを自分の状況で掛け合わせて出す答えなだけで、型落ちが正解の人もいれば最新が正解の人もいる。どっちも間違いじゃないってことだと思う。

莉緒
匿名希望さん、方式とワット数、使う頻度、残り寿命、この4つに自分の状況を当てはめれば計算できるよ。型落ちでも最新でも、どっちを選んでも間違いじゃない。これで迷いは解けたでしょ。

葉月
匿名希望さん、これで自分の場合の答えは自分で出せるようになったんじゃないかな。型落ちが正解でも最新が正解でも、ちゃんと理由がある選び方だから、あとは安心して選んでほしいな。