新作ガンダム『RG XARX-ZERO』、宇宙世紀を手放して何を得たのか

2026年7月24日に発表されたガンダムシリーズ新作『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO』。宇宙世紀でも西暦でもないアフター・アポカリプス45年という新しい世界線、神山健治監督、ゲームとの100年連動。アレックス・ゼロ・レイという歴代を思い出させる名前も含め、公開された情報を順に整理します。


莉緒
莉緒
葉月、今朝の新作ガンダムのニュース見た?『機動戦士ガンダムRG XARX-ZERO』ってやつ。朝からずっと気になってて、一緒に情報整理しよ。1
葉月
葉月
見た見た、今朝の3時発表だったやつでしょ。監督が神山健治でSF設定監修が円城塔って、この組み合わせだけでちょっと震えたんだけど。とりあえず舞台設定から順番に見ていかない?1
莉緒
莉緒
うん、いいよ。宇宙世紀でも西暦でもない、また別の新しい世界線の話なんだよね?そこ、まだちゃんと分かってないから教えて。1
葉月
葉月
そう、宇宙世紀とも西暦とも違う新しい暦が使われてる世界。正式には「アフター・アポカリプス」、これから略してA.A.って呼ぶんだけど、物語はそのA.A.45年の月面から始まるの。もともとは太陽系外から来た恒星間航行物体が重力制御・超光速通信・物質化技術っていう三つの福音をもたらして人類は太陽系全域まで繁栄したんだけど、発見から10年たたないうちにその物体が暴走して、自己増殖するシリコン生命体『アポカリプス』が出てきちゃって。3か月の攻防の末に人類は地球そのものを放棄することになって、その年がA.A.元年として記録されてるんだよね。だから地球連邦とかジオンみたいな枠組みは最初からなくて、宇宙世紀の歴史とは完全に切り離された世界って考えたほうがよさそう。1
莉緒
莉緒
じゃあゲーム側もいい?『GUNDAM ROGUE ORBIT』、完全新作アクションで2026年6月のサマーゲームフェストで発表されたやつ。舞台はA.A.135年、アニメの月面から数えて100年くらい後で、主人公レクスがガンダムヘリックスに乗って未知の敵と戦うんだって。PS5とXbox Series X|S、Steamで2027年発売予定。アニメと同じ『RGプロジェクト』らしくて、アニメが世界の起点を描く側、ゲームは歴史に参加する側っていう役割分担みたい。34
葉月
葉月
発表の順番で言うと、実はゲームのほうが先なんだよね。『GUNDAM ROGUE ORBIT』が去年じゃなくて2026年6月のサマーゲームフェストで先に出てて、アニメの『RG XARX-ZERO』は今朝、2026年7月24日に発表されたばかり。だからひと月半くらいの差で、世界観としてはアニメのA.A.45年が起点、ゲームのA.A.135年はそこから約100年後の未来を描いてるっていう組み方になってるの。14
莉緒
莉緒
え、発表順そっちが先だったんだ。てことは私らが今朝知ったA.A.45年の話って、もう先に出てたA.A.135年の『過去側』ってことだよね。順番が逆から埋まっていく感じ、ちょっと面白いじゃん。
葉月
葉月
うん、しかも順番が逆なだけじゃなくて、私たちはもう135年の世界がどうなってるかをちょっと知ってる状態で45年の話を見ることになるんだよね。レクスたちの未来を知った上でアズミ・レイたちの『今』を見守る形になるっていうか。逆にアニメ側で何か大きく動いたら、ゲームで見た未来の見え方まで変わってきそうで、そこはちょっと怖くもあるかな。
莉緒
莉緒
それはそれとして、今回の敵って国とか軍じゃなくて自己増殖するシリコン生命体のアポカリプスじゃん。地球連邦とジオンの戦争っていういつもの構図と全然違うから、そこどう見てる?
葉月
葉月
人間同士の戦争なら、どっちの言い分にも理があって揺れる話になるけど、相手がシリコン生命体だと交渉の余地自体が無いんだよね。だから政治劇じゃなくて、人類がどう生き延びるかっていうサバイバル寄りのSFになりそうな予感がしてる。神山監督が地球連邦やジオンに代わる設定とか、戦争はどこへ行ったのかって考え込んだのも、たぶんそこが理由なんじゃないかな。1
莉緒
莉緒
それはそれとして名前がずっと引っかかってて。主人公の乗機、ガンダムZEROって呼ぶんだよね?OVAの『機動戦士ガンダム0080』に出てたNT-1って機体、愛称がアレックスでアムロの専用機だったし、ウイングガンダムゼロゼロシステムも思い出すし、主人公も「レイ」でしょ。宇宙世紀切り離したはずなのに、なんでこんな歴代を匂わす名前つけたんだろ。2
葉月
葉月
正式名称がXARX-ZEROで、機体の愛称がそのまま『アレックスゼロ』なんだよね。だからアレックスとゼロが両方入ってて、もしNT-1アレックスがアムロ・レイの手に渡ってたらっていう、ファンの間でずっと語られてきた『もしも』を煮詰めたみたいな響きに聞こえる。世界線は切り離しても、名前だけで歴代への目配せをしてる感じがするな。1
莉緒
莉緒
アレックス側の由来は分かったけど、『ゼロ』のほうもまだ引っかかっててさ。ウイングガンダムゼロってあったじゃん、あれって搭載されてたゼロシステムが名前の由来だったんだよね。今回のZEROにも、名前負けしない特殊な仕掛けが積まれてたりするのかな。2
葉月
葉月
そこはまだ何も出てないんだよね。今公開されてる情報だと、名前とデザインくらいで、ゼロシステムみたいな特殊機構が積まれてるって話は一言も無いの。だから今の時点だと、名前から連想を膨らませてるだけで、断定はできないかな。
莉緒
莉緒
じゃあデザインの話に移ろっか。同じ画像見てるはずなのに『いかにもガンダムらしい』って感じる人と『押しが弱い』って感じる人に分かれてるらしくて、そこ気になっててさ。葉月はどこ見てそう感じた?
葉月
葉月
たぶん『らしい』って言ってる人は、ツノとかフェイスラインの角張り方が歴代の主役機と同じ型を踏襲してるところを見てるんだと思う。逆に『押しが弱い』って側は、カラーリングの主張が薄いとか装甲の面がのっぺりして見えるとか、情報量の少なさのほうを見てる気がするな。あたしはまだ画像だけだと立体感が掴みにくくて、正直どっちとも言い切れないんだよね。
莉緒
莉緒
型を見るか色と面の情報量を見るかで真逆の感想になるってことね、それは分かる。わたしは静止画だけだとカラーリングの主張の薄さのほうが気になるかな、そこは『押しが弱い』寄りで見てるかも。
葉月
葉月
それはたぶん配色の差から来てるかも。歴代の主役機って白地に赤とか黄色みたいな原色を要所に効かせてて、遠目でも主役だってわかる塗り方が多かったんだよね。それに比べるとXARX-ZEROの静止画はグレーとかガンメタ寄りに見えるから、莉緒が言う『主張の薄さ』はそこの落差なんだと思う。ただ動きが付いたり光の反射が入ると印象って結構変わるから、PVが出るまでは何とも言えないかな。
莉緒
莉緒
色の話とは別に、そもそも『仕切り直し』の仕方が違う気がしてきた。前の年にあったテレビシリーズ、宇宙世紀0085年が舞台で初代の一年戦争を別の結末から描き直すやつだったじゃん。あれは宇宙世紀の中に留まって描き直してたけど、今回は宇宙世紀そのものを丸ごと離れるわけでしょ、それって同じ『仕切り直し』でも意味合い違くない?7
葉月
葉月
それ、莉緒が言ってるのって前年、2025年にやってた『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』のことだよね。あれは宇宙世紀0085年っていう既存の年表の中に留まったまま、一年戦争を別の結末から描き直す『内側からの仕切り直し』だった。それに対してXARX-ZEROは地球連邦もジオンも無い新しい世界線ごと作る話だから、同じ『仕切り直し』でも規模がまるで違う気がするな。7
莉緒
莉緒
でもさ、宇宙世紀を離れて別の世界線でガンダムやること自体は今回が初めてじゃないでしょ。『機動武闘伝Gガンダム』から始まって『ガンダムW』とか『水星の魔女』とか、アナザーガンダムってずっと繰り返されてきたパターンじゃん。だから『規模が違う』って言い切るの、ちょっと早い気がしてきた。6
葉月
葉月
それは確かにそうだね、離れること自体は目新しくない。あたしが引っかかってたのは、離れる理由の方かも。今までのアナザー系って基本『別の話をやりたいから新しい世界線にする』だったと思うんだけど、今回は敵が国家や軍じゃなくてシリコン生命体のアポカリプスになったことで、地球連邦とジオンみたいな対立構造そのものが要らなくなってる感じがして。だから『離れた』っていうより『残す理由が無くなった』に近いのかなって思ったんだよね。
莉緒
莉緒
それ、腑に落ちるかも。歴代のアナザーは世界線変えても人間同士の対立構造自体は残してたけど、XARX-ZEROは敵がアポカリプスだから、その対立の前提自体を最初から外したってことだよね。
葉月
葉月
それが今日の発表で一番しっくりきたところかも。神山健治監督って、以前に荒牧伸志監督と組んだ『ULTRAMAN』でフル3DCGとモーションキャプチャを使って、人型より大きい相手とのアクションを描いてたんだよね。あの座組が今回のアポカリプス戦にも活きそうで、そこは結構期待してる。5
莉緒
莉緒
それ初耳。フル3DCGで人型より大きい相手と戦うのをもうやってた監督なんだ。だとしたらアポカリプスも、モビルスーツよりでかい図体の敵として出てくる可能性ありそうじゃん。
葉月
葉月
そこはまだ分からないから、可能性の話にしとくね。ただ今朝の発表を見て、あたし自身は結構期待と戸惑いが半々なんだよね。座組とか敵の設定は素直に『おもしろそうなガンダムが来た』って思ってるけど、ゼロって名前の由来とかデザインの主張の薄さは、まだ判断材料が足りなくて、素直に喜びきれない部分もあるっていうか。
莉緒
莉緒
わたしはそこまで半々じゃないかな。座組と敵設定はもうおもしろいって言い切れるけど、名前とデザインは今の情報だけじゃ分かんない、で終わらせていいと思う。PVで色と面の見え方が変わるまで、そこは保留にしとく。
葉月
葉月
それでいいと思う。今日発表されたばっかりの段階で、これくらいちゃんと言葉にできたら十分だよね。付き合ってくれてありがとう、莉緒。
莉緒
莉緒
うん、こっちこそ。発表当日にここまで喋れたの単純に楽しかったよ、また続報出たらやろ
記事一覧へ戻る